絵画の梱包方法
絵画、パネル、額縁梱包でお困りの方へ
当社、パッケージアートにご相談いただく定番品の1つに、「絵画(パネル・額縁)」があります。
その理由として、平たい形状で大きな寸法の箱が市場にあまり出回っていないことが挙げられます。また、異なるサイズの絵画を1~2セット、複数枚必要とする場合でも、対応できるところがほとんどないためです。
そこで、平もの梱包の規格ダンボールを販売し、少量多品種のオーダーメイドが可能な当社にご相談をいただいています。規格品でサイズが合わなければ、オーダーメイドで対応が可能ということです。
しかし、オーダーメイドの場合、最低でも1万円以上必要です。そこで価格を重視したい方向けに、自分で梱包用ダンボール加工する方法と梱包方法をご紹介いたします。
この手間と比較していただき、省力化したい場合はオーダーメイドをご相談ください。
梱包用ダンボール加工について
絵画の想定サイズを「930×800×H35mm」とし、適した梱包箱の作り方・梱包方法を紹介します。
【このページで得られるメリット】 ・少量で様々なサイズの絵画の梱包が可能。他の物の梱包にも応用可能。 ・規格品の段ボール板や手近な材料で安価に製作できる ・事故が起こりにくい梱包方法を知ることで、送り先に安心と信頼を与え、送り手のブランドイメージ向上になる |
【使用する物】 ・OPPテープ ※必要材料は梱包品のサイズによります |
梱包箱製作
1.サイズの出し方・設計の仕方
今回ご紹介する箱は、パネルや額縁、平物など薄いものの梱包にぴったりな身と蓋をかぶせて梱包する「C式」と呼ばれている物です。
実際の展開図がこちら
紙厚5mm段ボールを使用する場合、梱包する物のサイズであるW938×D808×H43mm※から、Wにあたる線を6mm、Dにあたる線を10mm、Hにあたる線を3mm伸ばして設計してください。
また、蓋は身より大きくなるため、Wにあたる線を身から10mm、Dにあたる線を
20mm伸ばして設計します。
※今回は梱包する物をエアーキャップで包む想定でエアーキャップの厚み4mm2枚分も
加えています。
2.加工の仕方(カット+罫線)
(1)展開図を見ながら線を引く
今回はわかりやすくするため罫線を黒線、カット線を白で引きました。
(2)黒線部分に罫線を入れる
板をカットしてしまわない様、カッターの峰の部分を使って線を入れていきましょう。
(3)カット
白い線に沿ってカットします。
(4)罫線を谷折り
角になる部分は画像右の様に折り込んでください。
(5)角にテープを貼る
(6)蓋部分も同様に製作し完成
梱包方法
続いて梱包方法のご紹介です。
※梱包方法は一例です。梱包物・発送方法の内容により、アレンジしてください。
(1)梱包物をエアーキャップで包む
気泡緩衝材の粒を外側にして包むことをオススメします。柔軟性がある塗料の場合、内粒だと粒の跡が残る可能性があります。
(2)製作した箱に入れる
ジャストサイズなので隙間を埋める手間が掛かりません!
(3)蓋をして、テープ止め
水濡れが心配な場合、箱の上からもう一重、気泡緩衝材で包む。
箱を閉じた後はケアマークシールを貼るとよりグッドです。
まとめ
■費用:約3,000円 ■所要時間:約34分30分 製作:30分 |
いかがだったでしょうか。
所要時間は掛かるものの、少量で専用箱をオーダーメイドする事に比べ、梱包コストは抑えられます。
また、適した形状の箱を使用することにより、配送事故が起こりにくく、受け取り手へ
の安心感(送り主の信頼感)、送り手のブランドイメージを向上させることに繋がります。
オーダーメイドと比較し、希望に合う方をご選択ください。