ブック式
ブック式
身箱とそれを包む表紙を一体化させた組み合わせからなる箱。
本のような見た目から通称ブック式と呼ばれている。
表紙の面数はバリエーション(2~4面)がある。
長所
- 本=ストーリーを想起させる形状で、商品のメッセージを込めやすく相手に渡る過程で想いを伝えられる。
- 本棚に収納しても違和感がないので、収納場所に困らず保管しやすい。
- 本の扱いとリンクするので、捨てにくく。見返しやすい。
- 背表紙(箱の側面)に箔を入れて様になるので、デザインの幅が広がる。
- 本棚に収納しても判別しやすい。
- 蓋と一体の形状なので、商品の出し入れがしやすく、また蝶番式よりも開閉部分が丈夫なので繰り返しの使用に適している。
以下、蝶番式と重なる部分もあるが、身と蓋をつなぐのに対しブック式は表紙というパーツがある分、選択肢が生まれる。
- 表紙を開き、中身を見せて店頭ディスプレイに使える。
- 蓋と身が一体になっているため、蓋の内側もデザインの一部として使える。
- 内側に箔押などで名入れを行うことで商品とブランドを同時に見ることができ印象付けることができる。
- 蓋を開いた際に、両手で包み込んで開ける様になり購入者が商品に対して集中できる。
- 全体像がすぐには見えず、箱の手前から徐々に見えるので期待感が高まる。
- 蓋を開けて中身を取り出すまでのアクションが少ない。(箱を開いて置く必要がない)
短所
- 表紙によっては上蓋の部分が固定されていないため、蓋を閉じておきたい場合は副資材(紐・スリーブ)などが別途必要となる。(または別の表紙にて)
- 製作の手間と材料費がかかるのでコストが高く、安価な商品や消耗品には適さない。
- 蓋と身が一体化しているので、一部を変えることができない。箔押や蓋の色など一部を変えたい時に対応できない。
- サイズの大きい物は表紙が傷むので適さない。
- 本の形のイメージに引っ張られる。
- コストを下げたい場合には適さない。
使用シーン
消耗品ではない保管用途。繰り返し出し入れするものにも適している。本棚にも馴染み、しまいやすいためメディア(紙、CD記録媒体)との相性も良く、書類を保管するためのケース、メモリアルな商品の保管に適している。
事例
- 図面ケース
- 不動産書類ケース
- マンション鍵ケース
- 営業時のサンプル用ケース
他社との差別化や、お客様に対して高級感、高品質を印象付けやすい。相手への見せやすさ、説明しやすさもある。
コスト
- サイズや内容にもよるが、1,000個程度までは抜型を使わず製作できる。
- 箔押を行う場合は別途「箔版代」と「箔押代」が必要。(箔押代は通常、箱代に含めて算出)
- 蓋の外側と内側に別デザインで箔押の場合は2版必要になる。
- マグネット仕様のブック式の場合は抜型・磁石代も必要。
事例集
製作中