|

長尺物の梱包材について

梱包コストの悩み解決!
オーダーメイドより安価に、適した梱包材を作る

はじめに

規格箱から縦横寸法を縮める方法

釣り竿やゴルフクラブなど、長細い物に適した箱は意外と少ないですよね。
今回は、当社の規格品である「エレキギター・ベース兼用ダンボール箱AF(以下ギター用箱)」から、お好みの縦横寸法の梱包材を製作する方法を紹介します。

規格品の下記図のC「長さ(深さ)」が、梱包したい長尺物の「長さ(深さ)」に対応していれば、意外と簡単にジャストサイズに近い梱包材を製作する事が出来るのです!

メリット

  • 梱包に困りがちになる長尺物にどう対応するかわかる。規格品で対応できるので、コストも増えない。

  • 事故が起こりにくい梱包材を知ることは送り先に安心と信頼を与え、送り手のブランドイメージを向上させることに繋がる。

使用するもの

製作イメージ

規格箱から幅・奥行き寸法を縮める方法

加工手順

1.箱の1辺から縦にカットし、展開する。
2.谷折り線とカット線を引く

希望の幅、奥行きの寸法に合わせて、線を引き、カッターで加工していきます。

【重要】設定する幅・奥行き・深さ寸法は、必ず梱包対象物の寸法より+10mmしてください。(梱包箱は梱包対象物より少し大きくする)

例 梱包対象物寸法が幅100mm×奥行き50mm×長さ1,000mmの場合
幅110mm×奥行き60mm×深さ1,010mmに設定

①「幅」その1

【1】

既存の折り線を基にし、左側へ設定したい幅の値を取り印をつける。

【2】

対岸も同じように印を付けましょう。

【3】

印にそって定規を使い線を引いていきます。

【4】

既存の折り線を基にし、左側へ幅の線が引けました。

②「奥行き」その1

【1】

既存の折り線を基にし、右側へ設定したい幅の値を取ります。

【2】

(①「幅」その1)と同じ手順で線を引きます。

③「幅」その2

【1】

(②「奥行き」その1)の線を基にし、右側へ設定したい幅の値を取ります。

【2】

(①「幅」その1)と同じ手順で線を引きます。

④「奥行き」その2

【1】

(③「幅」その2)の線を基にし、右側へ設定したい幅の値を取ります。

【2】

①「幅」その1)と同じ手順で線を引き、線引きは完了です。

★応用編★

図のように左右どちらかの端に30mm程の余白を取ると、後ほど紹介する合わせ目をテープ止め作業の際に簡単に止める事ができるようになります。

3.カッターで谷折り線を引く&カット

線に沿ってカッターで加工していきます。
カットする線は赤、谷折り線は黒で表示していますので、画像を見ながら加工していきましょう。

★応用編としてのりしろを作った場合★

★ポイント★
谷折り線を引く場合、板をカットしてしまわない様、カッターの峰の部分を使って線を入れていきましょう。

カット完了!

★応用編としてのりしろを作った場合★
4.谷折り線を谷折り

しっかりと折り目を付けることで組み立てやすくなります。

5.合わせ目、蓋部分をテープ止め

蓋部分にはみ出したスリットは両面にテープを貼り、塞いでしまいましょう。

谷折り線通りに折っていき、合わせ目と蓋をテープ止めします。

★応用編としてのりしろを作った場合★

のりしろ部分の効果でストレスなく簡単に合わせ目を合わすことが出来ます!

完成

使用例

【番外編】規格板から縦横寸法を縮める方法

ダンボール板で細長い梱包箱を作る場合も、基本的には上記と同じ加工で製作することが出来ます。

ダンボール板の規格品であれば、A式規格箱より大きいサイズがあるため、より深さがある箱を作ることが出来るのがメリットです。

大きいサイズのダンボール板はこちらがおすすめです。
ダンボール板 (S:シングル) 1,820×910mm

まとめ

費用:エレキギター・ベース兼用ダンボール箱AF 1枚 579円
所要時間:15分

いかがだったでしょうか。
所要時間は掛かるものの、少量で専用箱の製作を委託する事に比べ梱包コストは抑えられます。

また、適した形状の箱を使用することにより、配送事故が起こりにくく、受け取り手への安心感(送り主の信頼感)、送り手のブランドイメージを向上させることに繋がります。

共有/シェア
Facebook
Twitter
LinkedIn

Similar Posts